「自立」とは「他からの支配や援助を受けずに、自分一人の力で物事をやっていくこと」(ベネッセ表現読解国語辞典より引用)を意味する言葉ですが、
今回は「社会福祉分野における自立」「介護福祉士国家試験でよく出る自立」のとらえ方・考え方を取り上げます。
4つの自立
「介護福祉士国家試験でよく出る自立」のとらえ方
- 身体的自立 … 基本的な身体的動作を自分で行える
- 経済的自立 … 自分で収入を得て生活する
- 社会的自立 … 人間関係を築き、社会活動に参加する
- 精神的自立 … 自らが主体となり、考え行動し生活する
過去問
第36回 問2(人間の尊厳と自立)
次の記述のうち、介護を必要とする人の自立についての考え方として、最も適切なものを1つ選びなさい
- 自立は、他者の支援を受けないことである
- 精神的自立は、生活の目標をもち、自らが主体となって物事を進めていくことである。
- 社会的自立は、社会的な役割から離れて自由になることである。
- 身体的自立は、介護者の身体的負担を軽減することである。
- 経済的自立は、経済活動や社会活動に参加せずに、生活を営むことである。
正解は2です。
1 … 「自立は、他者の支援を受けないことである」は一般的な自立の概念としては正解ですが、今回問われているのは「介護を必要とする人の自立」なので、不正解となります。