睡眠は生きていくうえでとても重要な要素です。
介護福祉士試験でも睡眠に関する問題は頻出です。
睡眠に関する知識を深めていきましょう!
レム睡眠・ノンレム睡眠
睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2種類あります。
レム睡眠の「レム」は…Rapid Eye Movement (高速眼球運動)の略…「REM(レム)」からきたものです。
Rapid Eyes Movement (高速眼球運動)とは、どういう状態かというと、文字通り「眼が高速で動きながら眠っている状態」ということです。
眼が高速で動いている → 脳は動いている(体は休んでいる) → 浅い眠り ということになります。
脳が覚醒しているので、夢を見るのも「レム睡眠」の時です。
対して、ノンレム睡眠は「レム睡眠ではない睡眠」ということなので、「深い眠りで脳を休ませる睡眠」です。
レム睡眠とノンレム睡眠は90分間隔で交互に繰り返し現れます。
重要ポイント
- レム睡眠 … Rapid Eyes Movement(高速眼球運動)している睡眠 → 脳は覚醒している浅い睡眠 → 脳は覚醒しているので夢を見る
- ノンレム睡眠 … レム睡眠ではない睡眠 → 脳が休息する深い睡眠
- レム睡眠とノンレム睡眠は90分間隔で交互に繰り返し現れる
睡眠障害
睡眠に関する主な病気です。
概日リズム睡眠障害
概日リズム睡眠障害 … 通常の社会生活で必要な睡眠リズム(日中起きて夜間眠る)と、体内の睡眠リズムが乱れてしまうことで健康や社会生活に支障が出る病気のことです
体内時計(脳の視床下部)の働きによる、夜眠くなり、日中活動するという1日(24時間)のリズムのことです。概日リズムにより、睡眠・体温・ホルモンなど人間の生理活動が調整されています。
レストレスレッグス症候群
レストレスレッグス症候群 … 日本語にすると「下肢制止不能症候群」といいます。
脚がむずむずする、痛い、かゆい、など下肢に不快な症状が現れます。
脚を動かすと症状は消えるのが特徴です。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時に何度も呼吸が停止します。医学的には10秒以上息が止まる状態を無呼吸といいます。
睡眠時に呼吸が何度も止まることで睡眠の質が低下し、日中の活動に影響を及ぼすこともあります。
高齢者の睡眠
高齢者の睡眠の特徴です。
- 睡眠時間が短くなる
- 頻尿による不眠になりやすい
- 中途覚醒や早朝覚醒しやすくなる
- 薬の影響を受けやすい(薬を代謝する働きが低下するためです)
→ これらにより、睡眠周期が不規則になりがち です。
「レム睡眠・ノンレム睡眠」に関する過去問
33回 問107(こころとからだのしくみ)
睡眠に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
- レム睡眠のときに夢を見る。
- レム睡眠から入眠は始まる。
- ノンレム睡眠では筋緊張が消失する。
- ノンレム睡眠では速い眼球運動がみられる。
- 高齢者ではレム睡眠の時間が増加する。
正解は1です。
<解説>
1 … レム睡眠のときに夢を見る。
→ Rapid Eye Movement が起こるレム睡眠…浅い睡眠の時は脳が覚醒しているので、夢を見ます。
2 … レム睡眠から入眠は始まる。
→ ノンレム睡眠から入眠は始まります。
3 … ノンレム睡眠では筋緊張が消失する。
→ ノンレム睡眠は脳が休む睡眠なので、筋緊張は消失しません。
レム睡眠の時に身体が休息するので筋緊張が消失します。
4 … ノンレム睡眠では速い眼球運動がみられる。
→ 速い眼球運動 … Rapid Eye Movement が起こるのはレム睡眠時です。
5 … 高齢者ではレム睡眠の時間が増加する。
→ 高齢者だからといって特別レム睡眠の時間は増加しません。
27回 問106(こころとからだのしくみ)
睡眠に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- ヒトは下垂体に体内時計がある。
- 抗ヒスタミン薬は覚醒作用がある。
- 睡眠は深さよりも長さが重要となる。
- レム睡眠は30分ごとに繰り返し出現する。
- 最も深い眠りの段階はノンレム睡眠である。
正解は5です。
<解説>
1 … ヒトは下垂体に体内時計がある。
→ 体内時計があるのは脳の視床下部という部分です。
2 … 抗ヒスタミン薬は覚醒作用がある。
→ 抗ヒスタミン薬(アレルギーを抑える薬)は眠気を起こす副作用があります。
3 … 睡眠は深さよりも長さが重要となる。
→ 深さのほうが重要です。
4 … レム睡眠は30分ごとに繰り返し出現する。
→ レム睡眠とノンレム睡眠は90分間隔で繰り返し出現します。
5 … 最も深い眠りの段階はノンレム睡眠である。
→ 正解です。
「睡眠障害」に関する過去問
36回 問29(こころとからだのしくみ)
概日リズム睡眠障害(circadian rhythm sleep disorder)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 早朝に目が覚める。
- 睡眠中に下肢が勝手にピクピクと動いてしまう。
- 睡眠中に呼吸が止まる。
- 睡眠中に突然大声を出したり身体を動かしたりする。
- 夕方に強い眠気を感じて就寝し、深夜に覚醒してしまう。
正解は5です。
<解説>
1 … 早朝に目が覚める。
→ 早朝覚醒 です。
2 … 睡眠中に下肢が勝手にピクピクと動いてしまう。
→ レストレスレッグス症候群(下肢制止不能症候群)です。
3 … 睡眠中に呼吸が止まる。
→ 睡眠時無呼吸症候群です。
4 … 睡眠中に突然大声を出したり身体を動かしたりする。
→ 睡眠時随伴症(睡眠中に叫んだり、手足を動かしたりする)や、レム睡眠行動障害(夢で見た通りの行動をしてしまう)が当てはまります。
5 … 夕方に強い眠気を感じて就寝し、深夜に覚醒してしまう。
→ 概日リズム…体内時計が乱れているのでこれが正解です。
36回 問101(生活支援技術)
Lさん(79歳、男性、要介護2)は、介護老人保健施設に入所して1か月が経過した。睡眠中に大きないびきをかいていることが多く、いびきの音が途切れることもある。夜間に目を覚ましていたり、起床時にだるそうにしている様子もしばしば見られている。
介護福祉職がLさんについて収集すべき情報として、最も優先度の高いものを1つ選びなさい。
- 枕の高さ
- マットレスの硬さ
- 掛け布団の重さ
- 睡眠中の足の動き
- 睡眠中の呼吸状態
正解は5です。
<解説>
問題文中に「睡眠中に大きないびきをかいていることが多く、いびきの音が途切れることもある」とあります。
いびきの音が途切れているときは、呼吸が止まっている可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群によって睡眠の質が低下していること疑うのが優先と考えられます。
31回 問107(こころとからだのしくみ)
睡眠に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 高齢者の中途覚醒は、水分の摂りすぎが原因である。
- レストレスレッグス症候群(restless legs syndrome)は、下肢を動かすと症状が軽快する。
- 仰臥位(ぎょうがい)で眠ると、いびきが改善する。
- 睡眠時間の確保には、寝だめが有効である。
- 熟睡するには、就寝前の飲酒が有効である。
正解は2です。
31回 問120(総合問題)
次の事例を読んで、問題について答えなさい。
〔事例〕
Hさん(26歳、女性)は、腰髄損傷(lumbar spinal cord injury)で両下肢麻痺(りょうかしまひ)の障害があり、車いすを使用してADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)は自立している。銀行で働きながら一人暮らしをして、休日は、友人とスキューバダイビングを楽しんでいた。
Hさんは、こだわりや責任感が強く真面目で、悩みごとを打ち明けられない性格であった。
ある日、友人が表情の暗いHさんを心配して話を聞いてみると、「食事が喉を通らず、頭痛や思考力低下があり、寝つきは良いが、すぐに目が覚めて眠れず、仕事上のミスが続き仕事に行けない日がある」と話した。友人の勧めで専門医を受診した結果、Hさんはうつ病(depression)と診断された。
その後、治療を受けながら仕事を続けていたが、激しい動悸(どうき)、息苦しさ、めまいを伴うパニック発作が繰り返し起こり、仕事を休職して治療に専念することにした。
Hさんの睡眠障害として、正しいものを1つ選びなさい。
- レストレスレッグス症候群(restless legs syndrome)
- .概日リズム睡眠障害(circadian rhythm sleep disorder)
- レム睡眠行動障害(REM sleep behavior disorder)
- 環境因性睡眠障害
- 中途覚醒
正解は5です。
3 … 環境因性睡眠障害 とは、気温や音など環境の変化によって睡眠が妨げられ不眠となる障害のことです。
30回 問106(こころとからだのしくみ)
「睡眠の時間は十分にとれているが、ぐっすり眠れた感じがしない状態」に当てはまる不眠症(insomnia)として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 入眠障害
- 中途覚醒
- 熟眠障害
- 早朝覚醒
- 時差症候群(jet lag syndrome)
正解は3です。
<解説>
1…入眠障害はなかなか寝付けない障害です。
2…中途覚醒は何度も目が覚めてしまう障害です。
4…早朝覚醒は起床時間より早く目が覚めてしまう障害です。
5…時差症候群はいわゆる「時差ぼけ」のことです。
27回 問107(こころとからだのしくみ)睡眠障害
睡眠障害に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 入眠障害とは、眠りが浅く途中で何度も目が覚めることである。
- レストレスレッグス症候群(restless legs syndrome)は、早朝覚醒の原因となる。
- 睡眠が不足すると、副交感神経が活発になる。
- 肥満は、睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome)の原因となる。
- 周期性四肢運動障害は、睡眠中に大声の寝言や激しい動作を伴う。
正解は4です。
<解説>
1 … 入眠障害とは、眠りが浅く途中で何度も目が覚めることである。
→ なかなか寝付けないのが入眠障害です。
2 … レストレスレッグス症候群(restless legs syndrome)は、早朝覚醒の原因となる。
→ 早朝覚醒の原因にならないわけではありませんが、今回はより適切な選択肢(4)があるため不正解となっています。早朝覚醒よりも入眠障害・熟眠障害が起こりやすいです。
3 … 睡眠が不足すると、副交感神経が活発になる。
→ 交感神経が活発になります。
4 … 肥満は、睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome)の原因となる。
→ 正解です。肥満のみならず酒・たばこ・高血圧・糖尿病なども原因になります。
5 … 周期性四肢運動障害は、睡眠中に大声の寝言や激しい動作を伴う。
→ 周期性四肢運動障害は睡眠中に手足が瞬間的にけいれんを起こし睡眠を妨げる障害です。
「高齢者の睡眠」に関する過去問
35回 問10(介護の基本)
高齢者の睡眠薬の使用に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 依存性は生じにくい。
- 翌朝まで作用が残ることがある。
- 食事後すぐの服用が望ましい。
- アルコールと一緒に飲んでも効果は変わらない。
- 転倒の原因にはならない。
正解は2です。
34回 問75(発達と老化の理解)
高齢者の睡眠に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
- 午前中の遅い時間まで眠ることが多い。
- 刺激を与えても起きないような深い睡眠が多い。
- 睡眠障害を自覚することは少ない。
- 不眠の原因の1つはメラトニン(melatonin)の減少である。
- 高齢者の睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome)の発生頻度は、若年者よりも低い。
正解は4です。
メラトニンは脳の松果体から分泌される睡眠を促すホルモンのことです。
<解説>
1 … 午前中の遅い時間まで眠ることが多い。
→ 高齢者は早朝覚醒・中途覚醒が多くなり早起きになることが多いです。
2 … 刺激を与えても起きないような深い睡眠が多い。
→ 高齢者は浅い睡眠(レム睡眠)が多くなります。
3 … 睡眠障害を自覚することは少ない。
→ 自覚している方が多いです。
5 … 高齢者の睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome)の発生頻度は、若年者よりも低い。
→ 高齢者や肥満の方のほうが発生頻度が高いです。
33回 問106(こころとからだのしくみ)
高齢者の睡眠の特徴に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
- 熟睡感が増加する。
- 深睡眠が増加する。
- 夜間の睡眠時間が増加する。
- 睡眠周期が不規則になる。
- 入眠までの時間が短縮する。
正解は4です。
<解説>
1・2・3 は すべて増加ではなく「減少」します。
5 は短縮ではなく「延長」します。
32回 問58(生活支援技術)
睡眠薬を服用している高齢者への介護福祉職の対応として、適切なものを1つ選びなさい。
- アルコールと一緒に服用してもらった。
- 服用後、1時間は起きているように伝えた。
- 日中、ふらつきがみられたので医師に伝えた。
- 通常の量では眠れないと言われたので、追加して飲むように伝えた。
- 体調に合わせて服薬時間を変更した。
正解は3です。
31回 問106(こころとからだのしくみ)
睡眠に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 加齢に伴って睡眠時間は短くなる。
- 睡眠障害の多くは遺伝性である。
- 過眠は睡眠時間が長くなることをいう。
- 睡眠中は体温が上昇する。
- 睡眠周期は約60分である。
正解は1です。
<解説>
2 … 睡眠障害の多くは遺伝性である。
→ 遺伝性ではなくストレスや不規則な生活が原因です。
3 … 過眠は睡眠時間が長くなることをいう。
→ 過眠は夜間に十分な睡眠をとっているにもかかわらず、日常生活に支障が出るほどの強い眠気が日中に生じることです。
4 … 睡眠中は体温が上昇する。
→ 体温は下がります。
5 … 睡眠周期は約60分である。
→ 約90分毎にレム睡眠・ノンレム睡眠と入れ替わります。
26回 問105(こころとからだのしくみ)
高齢者の睡眠の特徴として、適切なものを1つ選びなさい。
- 夜間の睡眠時間が長くなる。
- ノンレム睡眠の時間が増える。
- 中途覚醒が多くなる。
- 眠りが深くなる。
- 早朝覚醒が少なくなる。
正解は3です。
「睡眠環境」「その他睡眠に関わる事柄」の過去問
35回 問100(生活支援技術)
睡眠の環境を整える介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- マットレスは、腰が深く沈む柔らかさのものにする。
- 枕は、頸部(けいぶ)が前屈する高さにする。
- 寝床内の温度を20℃に調整する。
- 臭気がこもらないように、寝室の換気をする。
- 睡眠状態を観察できるように、寝室のドアは開けておく。
正解は4です。
<解説>
1… マットレスは、腰が深く沈む柔らかさのものにする。
→ 腰が深く沈むと寝返りがしづらく腰に負担がかかります。
2 … 枕は、頸部(けいぶ)が前屈する高さにする。
→ 首が前屈しすぎると呼吸や寝返りがしづらくなります。15度くらいが適切です。
3 … 寝床内の温度を20℃に調整する。
→ 寝床内(布団の中)の温度は35度前後が適切とされています。
5 … 睡眠状態を観察できるように、寝室のドアは開けておく。
→ ドアを開けておくと室温が適切に保たれなかったり、音や光が入り安眠できなくなる可能性があります。
34回 問56(生活支援技術)
心地よい睡眠環境を整備するためのベッドメイキングに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- シーツを外すときは、汚れた面を外側に丸めながら外す。
- しわを作らないために、シーツの角を対角線の方向に伸ばして整える。
- 袋状の枕カバーの端を入れ込んで使用するときは、布の折り込み側が上になるように置く。
- 掛け毛布はゆるみを作らずにシーツの足元に押し込む。
- 動かしたベッド上の利用者の物品は、使いやすいように位置を変えておく。
正解は2です。
<解説>
1 … シーツを外すときは、汚れた面を外側に丸めながら外す。
→ 汚れた面を外側にすると汚れ(皮膚やダニなど)が舞ったり、皮膚に接触し不衛生なので汚れた面は内側に丸めます。
3 … 袋状の枕カバーの端を入れ込んで使用するときは、布の折り込み側が上になるように置く。
→ 折り込み側を下にします。
4 … 掛け毛布はゆるみを作らずにシーツの足元に押し込む。
→ ホテルなどではこのように押し込まれていることが多いですが、足が自由に動けるように足元に押し込む必要はありません。
5 … 動かしたベッド上の利用者の物品は、使いやすいように位置を変えておく。
→ 利用者が使いやすいよう元ある位置に戻します。
33回 問56(生活支援技術)
睡眠の環境を整える介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 寝具を選ぶときは、保湿性を最優先する。
- 湯たんぽを使用するときは、皮膚に直接触れないようにする。
- 寝室の温度は、1年を通して15℃前後が望ましい。
- 枕は、顎が頸部につくぐらいの高さにする。
- 就寝中の電気毛布は、スイッチを切る必要がない。
正解は2です。(やけどを防ぐためです)
<解説>
1 … 寝具を選ぶときは、保湿性を最優先する。
→ 寝具を選ぶ観点は人それぞれです。
3 … 寝室の温度は、1年を通して15℃前後が望ましい。
→ 25度前後(冬は15度前後)、湿度50~60%が望ましいとされています。
4 … 枕は、顎が頸部につくぐらいの高さにする。
→ 15度くらいに角度をつけるのが適切です。
5 … 就寝中の電気毛布は、スイッチを切る必要がない。
→ 就寝中はスイッチを切り脱水や低温やけどを防ぎます。
32回 問106(こころとからだのしくみ)
抗ヒスタミン薬の睡眠への影響として、適切なものを1つ選びなさい。
- 就寝後、短時間で覚醒する。
- 夜間に十分睡眠をとっても、日中に強い眠気がある。
- 睡眠中に足が痛がゆくなる。
- 睡眠中に無呼吸が生じる。
- 夢の中の行動が、そのまま現実の行動として現れる。
正解は2です。
抗ヒスタミン薬はアレルギーを抑える・かゆみを抑える薬ですが、副作用として眠気が引き起こされることがあります。
29回 問59(生活支援技術)
概日リズム(サーカディアンリズム(circadian rhythm))を回復させるための介護福祉職の関わりとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 早朝に、高強度運動を行うように勧める。
- 起床後はカーテンを開けて、日光を浴びるように勧める。
- 夕食に、トリプトファン(tryptophan)を含む食事を提供する。
- 就寝前に、テレビを見たり、パソコンを使ったりすることを勧める。
- 平日の睡眠時間が短いときには、休日の「寝だめ」を勧める。
正解は2です。
日光を浴びることで体内時計がリセットされます。
<解説>
1 … 早朝に、高強度運動を行うように勧める。
→ 概日リズムは回復しません。
3 … 夕食に、トリプトファン(tryptophan)を含む食事を提供する。
→ トリプトファンは睡眠を促すメラトニンを作ることに寄与するアミノ酸です。
トリプトファンが吸収されるには約6時間かかるので午前中に摂取するのが適切です。
4 … 就寝前に、テレビを見たり、パソコンを使ったりすることを勧める。
→ 就寝前にテレビやパソコンを見るとかえって目が覚めてしまいます。
5 … 平日の睡眠時間が短いときには、休日の「寝だめ」を勧める。
→ 「寝だめ」をするとかえって体内時計が乱れてしまいます。
28回 問107(こころとからだのしくみ)
睡眠を促進するホルモン(hormone)として、正しいものを1つ選びなさい。
- バソプレッシン(vasopressin)
- エストロゲン(estrogen)
- メラトニン(melatonin)
- インスリン(insulin)
- コルチゾール(cortisol)
正解は3です。